まよらなブログ

プロローグ:第一話

妄想計画始動です。


「世界樹の迷宮?」のパーティを考える中で、
うちのパーティメンバーはこんな風に旅立つのかな、という部分を勝手にプロローグにしてみた。(爆)
プロローグなので、樹海に潜ってません。なので、発売日前に書くしかありません。
発売後に、樹海を舞台にした話に続けていきたいと思います。

そういうわけで、先走った志水の「世界樹カンケーねえ!」な「世界樹の迷宮?」妄想話です。
連載になる予定なので、今の時点では分かりにくい部分も、追々書いて・・・・・・いけるといいなあ。
本日は、黒髪ゾディアックの話です。興味のある方は「つづきを表示」からどうぞ。




では、黒髪ゾディアックがアーモロードに向かっている途中の話を。
ちなみに、冒頭の会話の相手は師匠パラ子。エトリアでラスボス倒した後は執政院に入って街を護ってます。

なお、志水の中では「エトリアが新○ならば、ハイラガは青○、アーモロードは沖○」としているので、
おそらく、長○?○縄間の海が今回の舞台だろうと思います。(笑)


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プロローグ?:


「おおきいねえ!」
 月明かりの下、街の中心にそびえ立つ世界樹の影を見上げて、隣にいる人に言う。
その人は、菫色の瞳を細めて微笑を浮かべてくれるのだ。嬉しくなって、ぴょんぴょん跳ねる。そしてもう一度、世界樹を見上げ、その人に問いかけた。
「ねえ、シルン!ヴィッタちゃんは、せかいじゅをのぼって、おそらのおしろにいったんだよね?」
「うむ、そうだぞ。」
「おそらのおしろにいったら、おほしさまにさわれる?」
「ヴィオレッタはそうは言ってなかったな。空の城では、まだ届かないのではないか?」
「そうかあ・・・。」
「なんだ、アヴィー。星に触りたいのか?」
「ぼくね、おほしさまとないしょのおはなししたいの。」
「内緒の話?」
「あのね、おとうさんがいってたよぅ。おかあさんはおほしさまになったって。」
「…アヴィーは母君と話がしたいのだな。」
「うん。おとうさんともだよ。おとうさんもおほしさまになったんでしょう?」
「…そうなのかもしれないな。」
「そうなの!」
「そうか。…そうだ。アヴィー、一つ良いことを教えてやる。」
「なあに?」
「星はとても耳が良いそうだ。だから、どんなに小さい声で囁いても、きっと聞いているのだぞ。」
「そうなの?」
「うむ。私がお前に嘘をついたことがあるか?」
「ない!」
「うむ、そうだ。だから、父君と母君に伝えたいことがあるならば、ここからでも伝わるぞ。小さな声で伝えろ。私は耳を塞いでおく。」
「わかった!…おかあさん、あのね、・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・。いったよ!シルン!」
「うむ。そうか。伝わったか。」
「うん!」
「もし、父君と母君に伝えたいことがあったら、こうやって伝えるのだぞ。お前の言葉をきっと聞いてくださる。・・・・・・お前は、独りではないのだから。」
「うん!!わかった!」
「・・・本当に分かったのか?」
 と、苦笑混じりに返されたが、自分が独りでないことは幼いなりに分かっているのだ。だって、強くて綺麗で怒るととっても怖いけどとっても優しいこの人に手を伸ばすと、抱き上げてくれるのだから。
「わかってるよう!」
 そう言いながら、抱っこ!と腕を伸ばす。勿論その人は抱き上げてくれた。



 揺れる船内で、アヴィーは目を開けた。そして今見た夢を反芻する。あれは5つか6つのころ、養母に連れられてハイ・ラガードに行った時の記憶だ。仕事で忙しい養母が休暇を取って、ハイ・ラガードに連れて行ってくれたときの記憶だ。養母は、ハイ・ラガードにいる妹に会いに行くため、と言っていたが、普段なかなか自分と遊んでやれないことに心を痛めて、思い切って休暇を取ることにしたんだと、今になってはそう思う。
 星はとても耳がいい。今から思えば笑ってしまうような会話だ。けれど、それからしばらくは、星を見上げて両親に話を聞いてもらっていた。そして、「人は死んだら星にはならない。」と知った後も、夜空を見上げる習慣は消えなかった。
 10歳を過ぎたころから、考え出した。同じ空に浮かぶものでも星とラガード公国の空の城とは違うのか、あの星に辿り着けるのか、あの輝きを地上に届ける為にどれだけの光量が必要なのか、どうして昼と夜があるのか、そもそも星とはなんなのか、この地上とは何なのか、そして、「人は死んだら星にはならない。」ならば、どこにいくのか。
 答えを求めて本を読み漁っていたときに、旅の商人から『アーモロードには星術という技を使う人がいる。』と聞いた。
 そして、その頃だ。養母のかつての仲間から手紙が届いたのも。各地の環境と緑の回復率を調べているらしいその人たちの手紙には、今はアーモロードの樹海を調べている、と書いてあった。
 もう、決まったようなものだった。
「僕はアーモロードで星の勉強をしてくる!」
 アヴィーの言葉に、「これはもう、運命だな。」と養母は何かを諦めるように呟いた。そして、一つ約束をして、9年間愛情を注ぎ続けた子を送り出した。
「元気に帰ってくるのだぞ。」
 勿論、アヴィーは頷いた。



 その養母の仲間を頼りに、アヴィーこと、アヴィオール・D・イプシンはエトリアから長い陸路の旅を続け、今は海路の旅に入っている。14歳の少年には不安も多い一人旅だったが、エトリアから南下する商人たちの仲間に加えてもらい、その人たちが更に南下する商人に話を付けてくれて・・・ということを繰り返し、大きな事故も事件もなく、最後の船の旅までやってきた。この船は、いくつかの港を回りながらアーモロードに向かう定期便で、大部屋で雑魚寝するだけの三等客室にアヴィーは居た。
 暗い部屋の中で、いびきやら寝息やらがする。皆、それぞれの場所を取って、深夜の時間を過ごしているようだ。
 アヴィーはそっと起き上がった。目は覚めてしまったし、明日にはアーモロードに着くのだ。そう思うと、ドキドキしてくる。
 アヴィーは枕代わりにしていた貴重品の入った鞄を持って、寝ている人たちを起こさないようにそっと客室を出た。客室の扉を開けると、そこはすぐに甲板だ。季節は冬。それでも、さすがに南の国で、風は冷たくなかった。
 アヴィーは満天の星空の下、伸びをした。それから、夜空を見上げる。少し、星空の様子が違う気がしたのは、きっと南下したことで星の位置が少し変わったからだ。
「・・・この辺りだと、春先になれば南十字も見えるんだよね。」
 南の方角、つまり船の先端に向かいながら、アヴィーは憧れもこめて呟いた。
 遺都の上に存在するエトリア出身のアヴィーは、この世界が遥か以前から存在し、かつては魔法の様な文明を誇っていたことを何となく知っている。けれどもその遥か古代から、北の小熊と南の十字は夜の旅人を導いてきたのだ。そう思うとゾクゾクする。
 アヴィーは星空を見渡した。冬の星空。三ツ星、7つ星、双子星・・・子犬の白星、牡牛の赤星に馭者の黄星・・・冬の明るい星々の中、一際輝く青い星を見つけ、そこから、すっと視線を下ろして行き、水平線に近いところに赤く光る星を見つけた。
 シリウスの下に、カノープス。
「もっと南にいけば、カノープスも良く見えるのにな。もっと高く昇ると、白い星に見えるっていうし・・・。」
 アヴィーは、腕を組んで思案して、
「世界を南北で一周したいなあ。そうじゃないと、全部の星は見えないや。」
 少年らしい憧れをこめて、アヴィーは溜め息。息を吐けば、息を吸い、そして鼻先に違和感を覚える。空気の匂いが何か変わった。風の重さも何か違う・・・
「・・・何だろう・・・?」
 アヴィーは耳を澄ませて風の音を聞き、腕を広げて風の当たりを感じる。原因を探ろうとした彼の耳に、炸裂音が飛び込んできた。



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「歳差」(地球の地軸の首振り運動のこと・・・らしい)の所為で、
この時代は北極星が変わってるかも・・・と思ったんですが、
1000年後も大体は小熊座の尻尾が北の目印のようなので、よし、とすることにした。
(志水の中では、この世界は今から1000年後以内の設定らしい。)
「本当のことを書く気はないが、嘘を書くわけにはいかない。」と思うので、
科学的な部分は一応調べるんですけど、いかんせん付け焼刃なのでご了承ください。

次回は、プリ子の旅立ち話です。

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