まよらなブログ

プロローグ第五話

世界樹の迷宮3も無事に発売されましたねヒャッホウ!

とはいえ、こちらはマイペースに
先走った志水の「世界樹カンケーねえ!」な「世界樹の迷宮?」妄想話の5話目です。
(今までの話はこちらからどうぞ。→:プロローグ1話2話3話4話


本日は、黒ゾディ、赤パイ、金プリ子がやっと会話します。
では、興味のある方は「つづきを表示」からどうぞ。


では、三人が知り合う話を。
ゲームやりながら、早く樹海のシーンを書きたいと思うのですが、
この話で彼らが樹海に潜るのはまだまだ先の予定です。

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プロローグ?:

 アヴィーは、ぱっと目を開けて、そして、がばり!と起き上がった。そのためにボートは揺れて、きゃっと小さな声が上がった。アヴィーは声の方を見て、そしてそこに気を失う直前に見た女の子がいることに気がついた。アヴィーは、ほっと溜め息をつき、
「良かった・・・、無事だったんだ。」
「良くないだろ。飛び込んでおいて気を失ったら。」
 そんな声は背後からした。アヴィーは振り返ると、オールを手にした赤毛で眼帯の男がいる。アヴィーは少し言葉を詰まらせてから、しかし素直に「そうですよね・・・。」と頷いた。
「・・・あの、おじさんが助けてくれたんですか?」
「命の恩人におじさんはねえだろ。」
「すみません。何てお呼びしたらいいですか?」
 礼儀正しいが物怖じしないアヴィーの様子に、赤毛の男の方がたじろいだ。だがすぐに横柄に、
「マルカブだ。さん付けとかはしなくていいから。」
「分かりました。僕はアヴィオールっていいます。みんなはアヴィーって呼びます。」
 ぺこり、とアヴィーは頭を下げて、
「ありがとうございました、マルカブ。助けていただいて。」
「・・・おう。お前、いくつだよ。」
「14です。」
「・・・躾がいいのかねえ・・・。」
 マルカブはうんざりとした様子で溜め息をつき、それからアヴィーを挟むようにして、ボートの反対側に座っている少女を見た。
「嬢ちゃんも見習え。だんまりを決め込んでないで。」
 出来るだけボートの隅に寄っている少女に声を掛けるが、少女はぐっと唇を噛んで俯いた。警戒されているのがよく分かる。だが、アヴィーはニコニコと邪気なく、自分より少し年上の少女に笑いかけ、
「良かった。怪我もなさそうで。」
 などというので、少女はさすがにバツが悪くなったのか、アヴィーと目を合わせないものの、
「・・・・・・お蔭様で。」
 と小さく答えた。
 マルカブはまた溜め息をつき、
「お前ら、あの定期便の客か?」
「はい。」
「なら悪いが、今更定期便に戻るつもりはないからな。俺もアーモロードに行くつもりだし、そこで連れなり保護者なりを探して会え。」
「あ、大丈夫です。僕、一人だし。・・・あ、でも船長には無事だったって言いに行かないとな・・・。きっと客が全員乗ってるか確認してるだろうし・・・。」
「なんでえ、小さいくせにいっちょ前に一人旅か。」
 マルカブが感心とも呆れともつかないことを何気なく言うと、アヴィーはきっ!とマルカブを見て、
「僕はもう小さくありません。」
 と、きっぱり主張して、ぷっと膨れてそっぽを向いた。その様子に少女が、くすりと笑いを漏らすと、
「笑うところじゃない!」
 とアヴィーはムキになるのだが、その様子に少女は吹き出した。少女はくすくすと笑いながら、
「・・・ご、ごめんなさい。可愛くて・・・つい。」
「僕は可愛くない!!」
 更にムキになるアヴィーに、マルカブが
「安心しろ。女の言う『可愛い』は誉め言葉だ。」
「そんな誉め言葉はいりません!」
「なんでえ、女の子みたいな顔してんのに。」
「そういうことは言わないでください!!」
 どうやら容姿になんらかのコンプレックスがあるらしい。もしかしたら今が一番綺麗な顔立ちの時期かもしれないのに、と少女は思い、その少女の思いを代弁するかのように
「年上にちやほやされる時期なのに勿体ねえなあ。」
 とマルカブがからかうが、アヴィーは何か言いたげに口を開きかけたものの、無視をすることに決めたらしい。ぷん!とそっぽを向き、マルカブの相手をする代わりに、少女に問いかけた。
「ねえ、名前は?」
「・・・カリーナ。」
 少女は一瞬の逡巡のあとに名前を伝える。
「カリーナは定期便に連れの人がいるの?」
「いえ、私も一人。」
 答えを聞いてマルカブが、
「流行ってんのか、一人旅。じゃあ、嬢ちゃんもこのままアーモロードに行くってことでいいな?」
「ええ、むしろ助かります。」
「・・・とはいえ、俺もそこまでお人よしじゃない。」
 マルカブは、にいっと歯を見せて笑い、ずいっと二人に顔を寄せた。
「礼はかっちりしてもらう。」
「お、お礼ですか?僕、あんまり持ち合わせが・・・」
「見るからに貧乏たらしいお前じゃない。嬢ちゃんだ。」
 マルカブは、きょとんとしているカリーナを指し、その指を振る。
「嬢ちゃんの頭に乗ってる髪飾り。それをくれ。それで二人分、チャラだ。」
「ま、待ってください!」
 慌てたのはアヴィーだ。
「それじゃ、僕の分までカリーナに迷惑がかかります!僕の命のお礼は僕がします!」
「何が出来るってんだ、坊主。風は多少読めるようだが、俺は今、船も持ってねえしタダ働きしてくれる船員が必要なわけじゃない。アーモロードの樹海に詳しい冒険者なら歓迎だが、お前はそういうわけでもねえだろう。今、俺が欲しいのは金だ。」
「じゃ、じゃあ・・・」
 アヴィーが腰に下げている小さな鞄から財布を取り出して、一生懸命に所持金を数え始めたのを遮るように、
「分かりました、お渡しします。」
 カリーナはきっぱりと答え、頭に載るティアラを外した。
「貴方に差し上げます。」
 自分に差し出されたティアラを、マルカブはじろりと見下ろし、
「あっさり渡されると、価値がないんじゃねえか、と思っちまうな。」
「それを欲しいと言ったのは貴方ですが。」
 カリーナは真っ直ぐに、マルカブを見上げ、
「お受け取りください。その代わり、私と彼をアーモロードまで確実に連れて行ってもらいます。」
 マルカブはティアラをまじまじと見つめ、それと受け取り、手元でよく確認する。銀色の見事な細工と、何の宝石かは分からないが、光の当て方により紅・翠・蒼・白と様々な色に変化する7つの石がはめ込まれている。鑑定してもらわないと分からないが、それなりの額で売れるだろう。
 マルカブは一つ頷いた。
「約束しよう。見事な細工の髪飾りだしな。」
「宜しくお願い致します。」
 頭を軽く下げるカリーナに、
「あの、・・・いいの?僕のことは別にした方が・・・」
 アヴィーがおずおずと聞く。カリーナは頷いて、
「貴方は私を助けようとしてくれた。そのお礼です。」
 そして、やっとアヴィーの目を見て微笑んだ。
「今の私にとって、それだけで十分です。」



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アヴィー(黒ゾディ)は、スキル【ひむかいさんだからしかたがない。】を所持。
レベルはマスター、パッシブスキル、効果は年上の女性に「かわいいーvv」と言われる、です。


カリーナ(金プリ子)のティアラですが、「7つの宝石が埋め込まれている」という設定です。
公式イラストを見ると「6つしか色の付いてる宝石が見えませんが!」といわれそうですが、
赤い石と緑の石に挟まれた部分に透明な石が付いてるンです、そういうことにしてください。


プロローグは、あと一話続きます。折角なんだから「島が見えたぞー!」がやりたいです。

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