まよらなブログ

六章2話。

先走った志水の「世界樹カンケーねえ!」な「世界樹の迷宮?」妄想話です。

ところで、「SQ用語辞典」にて赤パイのイメージのトップが藤原さんのようですが
志水は眼鏡バリが藤原ボイスのイメージだ、とこっそり主張しようと思います。(笑)

イメージ話ついでに、
各キャラのイメージについて、ネタ帳やらポメラさんに書いたものを拾ってみた。

プリ子:白、月、海洋生物ならハナゴイ。
赤パイ:赤、夕日、海洋生物ならオキゴンドウ。
黒ゾディ:藍、宵の明星、海洋生物ならカクレクマノミ。アルボイス希望。
モン爺:赤茶、雨、海洋生物ならコンペイトウウミウシ。
眼鏡バリ:青、雲、海洋生物ならトビエイ。藤原ボイスで喋ってる。

こんな感じで(笑)。分かりにくいわ。
モン爺はタコでもカエルウオでもアメフラシでも何でもイケる気がします。


では、興味のある方は「つづきを表示」からどうぞ。

6章2話
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「・・・地図があるとサクサク進むけどさー・・・」
 魔物を倒し、ディスケが額の汗を拭いながら、溜め息をついた。
「その分、いきなり強い魔物がでてくる場所に行くからさ、もうちょっと寄り道してもいいんじゃねえ?」
 只今、一行は樹海の地下5階。クー・シーが持ってきた地図を見て、6階への階段をまっすぐに目指している。樹海では次の階への階段に近づくほど、魔物は強くなる。まっすぐに階段を目指すと、急速に強い魔物と遭遇する率が上がっていく。
「何を言っているんだね!わしには、のんびりゆっくりしている時間がないよ、若者と違って!!」
「爺さんは俺らの中で一番長生きすると思うけどなー。なあ、マルカブ。もうちょっとゆっくり行かないか?アヴィーも星術を連続で使って疲れてるだろ。」
「・・・あ?」
 次の戦闘に備えて銃弾を用意していたマルカブが、少しの間を置いて聞き返した。
「・・・悪い、聞いてなかった。」
「・・・しっかりしてくれよ。」
 ディスケがまじめな顔をしながら言い、
「もう一回言うからよく聞けよ。もう少し、ゆっくり行こう。アヴィーだってそろそろキツいだろ。」
「う、うん。」
 アヴィーは躊躇いがちに頷いた。
「あのね、ちょっと・・・星術使いすぎたかも・・・。でも、あの、もうちょっとだけなら・・・」
「無茶すんなよ。のんびり行こうって。爺さんも、将来のある少年少女に無茶させちゃまずいだろー?」
「むむむ・・・。」
 クー・シーが納得できない様子で腕を組む。マルカブは、そうだな、と呟いたが、ぼんやりと銃を見ている。視線が子どもたちに向いていない。
 ディスケは露骨に眉間に皺を刻んだ。
「マルカブ、気がつけよ。カリーナだって、へばってる。」
「わ、私は平気。」
 地面に座っていたカリーナは立ち上がり、ドレスについた土を払って、マルカブをちらりと見た。
「大丈夫。進めるよ。」
 ガッツポーズまで作るカリーナに、ディスケは首を振った。カリーナらしくない。明らかに無理をしているが、様子のおかしいマルカブに気を使っているのだ。。
「俺はそう思えないけど。今日は、一度、探索をやめるべきだ。」
 ディスケは腰に手を当てて、きっぱりと言い切った。どうやら譲る気はないらしい。アヴィーとカリーナは、おろおろしながらマルカブを見る。クー・シーが髭を撫でながらのんびりと、
「でもねえ、ほら。二人とももう少しなら大丈夫って言ってるし?」
「あのさあ、爺さん。俺が言うのもなんだけど、それは無責任すぎないか?まして爺さんが押せ押せだったら二人とも断れないだろ・・・・・・・・・って、マルカブも同意してこいよ。いつもだったらこの辺でクー爺さんの髭をぎゅーって引っ張るだろうよ、こうやって!!」
「痛い痛いよ、ディスケ!お髭は引っ張るもんじゃないっていつも言ってるのに!!」
「・・・ねえ、マルカブ。具合悪いの?」
 アヴィーがマルカブに近づいて、首を傾げながら聞く。
「・・・お腹痛いの?」
「・・・・・・、本当のガキか、お前は。」
 アヴィーの問いかけにマルカブは苦笑する。それから銃を腰のベルトに差し込んだ。
「悪いな、ちょっと考え事があってよ。」
 まあ気にすんなよ、と言ってから、
「カリーナ。もう少し歩けるか?」
「う、うん。大丈夫。」
「・・・抜け道を使って野営地に戻ろう。」
 マルカブはため息混じりに続ける。
「とりあえず、そこまで行こう。少し休んでから先のことを考えよう。それでいいか、ディスケ。」
「・・・俺は帰った方がいいと思うけどなー。」
「ちょっと先に進ませてくれ。野営地で頭切り替えるから。」
 そう言いながら、マルカブは荷物を持ち上げて歩きだした。
「・・・まあ、いいけどさ。」
 ディスケは渋々頷いて、それからクー・シーの髭を放し弩を担ぎ上げた。そして、進み始めたマルカブへ大股で歩み寄り、
「・・・野営地ついたら、ちょっと顔貸せ。」
 と、小声で言う。マルカブは低い声で、おう、と答えた。
 クー・シーがそれに続き、アヴィーもそれを追おうとし、そのアヴィーの袖をカリーナはぎゅっとつかんで呼び止めた。
「・・・どうしたの?カリーナ。」
「・・・アヴィーがマルカブを心配したとき、」
 カリーナは不安でいっぱい、という様子でアヴィーに問いかける。
「いつものマルカブなら、頭を撫でてくれるよね?」
「・・・きっとちょっと疲れてるんだよ?」
 アヴィーは静かにそう言って、先に進もう、と促した。


****

「お前、今日おかしい。」
「・・・悪い。」
 薪を拾いながらのディスケの言葉に、マルカブは低く答えた。野営地に3人を残し、周囲の見回りと薪拾いに出かけながら、ディスケは真剣な顔でいつものような冗談混じりに、
「今日はおとーさん機能が発揮されてないぞ。」
「元々、そんな機能はついてねえよ。」
「お前の売りだろうが。何があったんだよ。女にでもフラれたか?」
「まあ、そんなようなもんだよ。」
「そりゃあ、おとーさん機能を発揮してる場合じゃねえな。で、相手は誰?」
「昔の話だよ。」
「未練たらたらだな。」
「俺もそう思う。」
 ただの軽口の応酬に過ぎないようなやり取り。ディスケはため息をついて、
「爺さんもなんか急いでるしさ。いろいろ考えることもあるだろうけどよ、一番見ておかないといけないのはガキのことだよな?それはおとーさんだから、とかそういうこととは違うぞ。アイツ等は聞き分けのいい素直な子だ。大人が注意しておかないと無理をする。」
「・・・お前が見てるからいいじゃねえか。」
 マルカブの一言に、ディスケは頭を振った。分かってない、と言わんばかりに。
「・・・そんなの、お前が一番納得できねえだろうが?」
 ディスケの言葉に、マルカブはふん、と鼻を鳴らして薪を拾った。

*****

「・・・マルカブとディスケ、大丈夫かな。」
「大丈夫だよ。」
「でも、今日のマルカブ、ちょっと変だもの。」
「でも、大丈夫だよ。」
 カリーナとアヴィーはテントの中に荷物を入れながらそんな会話を交わしていた。クー・シーはテントの中ですやすやと午睡に入っている。
 アヴィーは荷物の中から氷砂糖を取り出して、一粒をカリーナに渡す。自分の口にも放り込みながら、
「二日酔いかなんかなんだよ、たぶん。」
「そうなのかな・・・」
 カリーナも氷砂糖を口に入れてから、その場に座り込み、
「何かね・・・、昨日から全然知らない人みたいな時があるんだもの。」
「そうかな?」
「・・・私たちが知らないマルカブも、きっといっぱいあるんだ・・・。」
「それはしょうがないよ。僕ら、会って二ヶ月も経ってないんだよ?僕らと会う前に、マルカブが何をしてたかとか、ちゃんと知らないもの。」
 アヴィーはちょっと考えてから、
「海賊だって言ってたけど、それだけだもん。でもね、別に知らなくても困らないような気もするな。」
「困らないよ。でも、私は、」
 カリーナは続きの言葉を言いかけて口を噤んだ。困らない。でも、私は知りたい。
 ・・・でも、どうして知りたいの?
 そんな問いかけを自分にしてしまうと、続きの言葉は口に出せなくなるのだった。そこには、なんだかまだ触れられない。きっと、また泣いてしまう。なんだか分からないまま泣いてしまう。
「・・・どうしたの?カリーナ。」
「・・・何でもない。」
 カリーナは小さく首を振る。アヴィーが首を傾げた。何でもないの、とカリーナは言いながら小さくなった氷砂糖をかみ砕いた。
「あれーー?」
 少し離れたところから女性の声がする。
「昨日のお嬢ちゃんだ。」
 声にカリーナが顔を上げると、昨日町でチンピラに絡まれた時に会った女性がいる。彼女はカリーナとアヴィーのところまでやってきて、
「あ、やっぱり。」
 カリーナをよく見てから笑った。カリーナはあわてて立ち上がり、ぺこり!とお辞儀をする。
「せ、先日はありがとうございました!」
「ああ、いいのいいの。そういうのは。」
 女性は手を振り、それからカリーナとアヴィーを交互に見て、
「へえ。二階層に来られるくらいの冒険者だったんだ。」
 二人とも可愛い顔してやるねえ、と女性は笑う。アヴィーは何か言いたげにしたが、さすがに初対面の相手に「僕は可愛くない!」と主張する気はないようだ。
「それは貴女も・・・・・・あ、私はカリーナといいます。お名前を教えてくださいますか?」
 カリーナが礼儀正しく聞くと、女性は「堅苦しいのは無しにしてよ。」と笑い、
「私はエラキス。それで、あっちにいるのがシェリアク。」
 と野営地の奥から荷物を担いでやってくる重騎士を指す。騎士はカリーナに気がついたようだった。カリーナはお辞儀をし、アヴィーは2メートル近い背を持つシェリアクを口を開けて見上げている。
「覚えてる?シェリアク。昨日、町で男たちに絡まれてた女の子。」
「・・・そんなことがあったの!?」
 アヴィーが思わずカリーナに聞くと、彼女はおずおずと頷いた。アヴィーはきゅっと眉を寄せて、
「ダメだよ、カリーナ。ちゃんとみんなに言わなきゃ!また同じことがあったらどうするんだよ!?」
「で、でも、シェリアクさんたちが助けてくれたし・・・」
「また通りかかってくれるか分かんないでしょう!言ってくれれば、僕たちも気をつけるんだよう!暗くなったら迎えに行ったりとか!」
 アヴィーはぷう!と頬を膨らませた。エラキスがそれを見て笑い、
「ボクは小さいのに立派な騎士だわね。」
「ぼ、僕は小さくないです!!」
「そうね、ごめんね。」
「あうう・・・!流された・・・!」
 大人の女性らしい対応に、アヴィーはかえって傷ついたらしい。カリーナはシェリアクを見上げ、
「あの、先日はありがとうございました。」
「・・・いや。」
 無口なタチらしいシェリアクは呟くように一言答える。無愛想でごめんね、とエラキスがシェリアクの腕をつかんで、
「悪い人でも怖い人でもないんだけどさ。」
「は、はい。分かってます。そういう方だったら、助けてくれませんから。」
 それからカリーナは、周囲を見た。周りには、自分たちしかいない。エラキスたちの仲間らしい姿も見あたらない。、
「あの、お二人だけのギルドなんですか?」
「ううん。あと一人、ファーマーの女の子がいるんだけど。今日はちょっと別の用事でいないんだ。」
「じゃあ、今日は二人だけで5階を探索してるんですか?」
 アヴィーが驚いた様子で訪ねる。そうよ、と事も無げにエラキスは笑った。カリーナはしゅん、とうなだれて
「私・・・樹海でお会いしたらお手伝いするっていったけど・・・必要ないかも・・・」
「・・・そんなことは気にしなくていい。」
 シェリアクが低い声でカリーナに告げる。カリーナがシェリアクを見上げると、彼はやっぱり少しだけ身を屈めるのだ。やっぱり似てる、とカリーナは再確認した。
「君たちは君たちの冒険を。」
 シェリアクは低く短く、そう言った。カリーナは遠慮がちに頷いた。隣のアヴィーは不思議そうにシェリアクを見つめる。彼もおそらく、気がついたのだ。その仕草が誰かに似ていることに。
 シェリアクは体を起こし、エラキスに「行こうか。」と告げる。エラキスは頷いて、それからカリーナとアヴィーに手を振りながら、
「私たち、『ファクト』っていうギルドなの。君たちは?」
「『アルゴー』です。」
「そう、『アルゴー』。また会ったらよろしくね。」
 エラキスはそう言って、シェリアクと一緒に野営地からでていく。アヴィーはそれをみながら、
「背の大きな人だねえ。」
「うん。」
「・・・でも、あのちょっと屈む仕草・・・」
「・・・マルカブに似てる。」
「・・・あ!そっか!」
 アヴィーはぽんっと手を打って、それでも不思議そうに首を傾げた。
「全然、雰囲気違うのにね。」


(六章3話に続く)

---------------あとがきのようなもの-------------------

文章中、アムリタを使ってたんですが、
地下5階時点でアムリタ販売してねえ!と気がついたのは昨日のことでした。

ウチのおっさんファラは無口という設定なので、存在感が出しにくいことにも気が付きました。
ちなみに「ファクト」は鳩座の学名からとってます。
アルゴ船の航路を開く鳩からとってますが、
またしてもWikiの「命名に困ったら」に記載されているのを発見です。

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